
2026.3.8
岡本圭司選手インタビュー第二話|挑戦する勇気。失敗が怖くても行動を変えた先に見えたもの
第二話|挑戦する勇気
「失敗が怖い。でも、挑戦した」──岡本圭司選手が語る、“リスクの先にあるもの”
「変わりたいなら、行動を変えるしかない」
パラスノーボーダー岡本圭司選手が語る、“挑戦する勇気”とその先に見えたもの
「挑戦したい。でも怖い」
その気持ちは、誰よりもわかっている。
スノーボード界の第一線で活躍しながら、事故による脊髄損傷を経て、現在はパラスノーボーダーとして再び世界を目指す岡本圭司選手。
“挑戦の人”ともいえる彼が、近年新たに取り組んだ挑戦は、実は競技ではなく「練習環境の整備」というまったく別の領域でした。
それが、**「夏でも滑れる“ブラシ”の開発」**です。
スノーボードができる人工滑走面の開発という、前例の少ない大きな挑戦。
それは、自身が運営するスノーボード練習施設の中核をなすプロジェクトでもあり、単なる道具開発にとどまらず、業界全体の未来を見据えた取り組みでした。
自分ひとりの問題ではなく、家族や会社、そしてスノーボード業界全体の可能性を背負う選択。
そこには、重い決断と覚悟がありました。
■「失敗したら、会社も家族も…」── 重すぎる決断の重圧
岡本選手が“新たな挑戦”と語ったのは、夏でもスキーやスノーボードが滑れる特殊なブラシの開発。
「今のスノーボード業界にはこういうのが必要だなと感じている半面、
ものすごく高額な開発費がかかる事は事前に分かっていたし、
自分がリスクを背負って迄やる事なのかと何回も自問自答しました。」
この挑戦にあたり、岡本選手の胸には常に不安と迷いがありました。
新しい取り組みには可能性がある。
けれど、もし失敗したら?
会社が傾くかもしれない。スタッフを路頭に迷わせるかもしれない。
そして何より、大切な家族にも大きな負担をかけてしまうかもしれない——
「毎日がストレスでした。」
どんなに信念があっても、実際に“自分の責任”がのしかかってくる現実は重い。
岡本選手の言葉には、**挑戦するということの「本当の苦しさ」**が詰まっています。
■それでも前へ進めた理由——「自分軸」と「他者の声」
それでも岡本選手は、挑戦をやめませんでした。
岡本選手の原動力は、「自分さえよければいい」という思考ではありません。
むしろ、自分を支えてくれている人たちの存在が、挑戦への背中を押してくれたのです。
「家族や仲間のために日々取り組みたいし、
その家族や仲間が背中を押してくれるのであれば、挑戦をすべきだと思っています。」
挑戦とは、自分勝手に走ることではなく、人の声に耳を傾けながら自分の軸を調整すること。
岡本選手は、家族や仲間の言葉に支えられながら、
「自分軸」を何度も見直し、磨きながら、より良い選択を模索し続けたといいます。
「常にその人たちからの声に耳を傾け、
常に磨いている自分軸と折り合いをつけ、
一番いい選択が出来るように努力する事が、もはや“ゴール”なのだと。」
岡本選手にとって、成功や失敗よりも大切なのは、
「幸せになるために、日々考え、行動し続けること」
それこそが、岡本選手の挑戦の本質なのです。
■「行動が変われば、人生も変わる」── 変わりたい若者へ
最後に岡本選手は、挑戦したいけど一歩が踏み出せずにいる私たちへ、
まっすぐな言葉を届けてくれました。
「僕は常に、いい方向に変わり続けたいと願っています。
そして、自分を変えるには、『行動を変える』しか方法がありません。」
私たちは変わりたいと願いながら、
その“最初の行動”を恐れてしまう。
でも岡本選手は言います。変化には必ず「行動」が必要だと。
「行動や考えを大きく変える努力を日々し続け、
哲学を磨き続けたら、
少しずつ少しずつ、自分と世界が変わっていくと信じています。」
自分を変えるために、世界を変えるために、
まず変えるべきは「行動」であり、そして「考え方」だと。
岡本選手はそれを、自分の人生で証明しようとしているのです。
■編集部より:挑戦とは、勝ち負けではなく“日々の姿勢”である
牛乳石鹸COWsportsは、アスリートの挑戦を応援するだけでなく、
その背後にある葛藤や迷い、勇気にも価値があると考えています。
岡本圭司選手が今回語ってくれたのは、
一歩を踏み出すことの怖さと、踏み出すための“心の準備”の仕方です。
人の声に耳を傾けること。
自分の考えを磨き続けること。
そして、自分が納得できる選択を目指して行動し続けること。
それらの積み重ねが、やがて新しい景色を見せてくれる。
この言葉が、挑戦を前に立ちすくむ誰かの背中を、そっと押してくれることを願って。